愛機PENTAX Qを使いこなす1:PENTAX Qってどんなカメラ?

愛機PENTAX Qを使いこなす1:PENTAX Qってどんなカメラ?

新型コロナの感染拡大・緊急事態宣言に伴う外出自粛で、「写真垢」ツイッタラーになるために?写真にハマっています。

そこで大活躍しているのがほぼ10年選手の”愛機”の「PENTAX Q」です。昨年遂に後継機もカタログ落ちしたPENTAX Q。今回はこのPENTAX Qとはどんなカメラなのかを簡単にご紹介しておきたいと思います。

愛機「PENTAX Q」

もともと趣味のバイクツーリングを中心に、旅先の風景やバイクの写真を取るのが好きで、2012年の誕生日プレゼントに妻にねだったのがこのPENTAX Q。

それ以前は1998年の海外旅行の際に購入したいわゆるコンパクトデジカメ、いわゆるコンデジを使っていて、旅先での記録を残すためだけに「ただ撮る」「とにかく撮る」状態でした。

その後2008年(のPANASONIC LUMIX DMC-G1)頃から普及してきた「ミラーレス一眼レフカメラ」。レンズの交換が可能で高機能なカメラを、内部の「ミラー」をなくして小型軽量化を実現したなかでも、最右翼とも言えるのがこのPENTAX Qです。

同時期にiphoneも手に入れていたので、サッと記録するだけならiphone、少しキレイに取りたければPENTAX Qと言った緩やかな使い分けはできていました。

PENTAX Qの生い立ち

コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)やスマホに近い身軽さと、本格的な一眼レフカメラのいいとこどりを狙ったようなミラーレス一眼レフの最右翼の”愛機”PENTAX Q。

実は今年、このPENTAX Qにまつわるチョットした出来事がありました。2020年8月7日(機械の日)に、一般社団法人日本機械学会が選んだ日本の機械遺産の一つに、PENTAX Qのご先祖様にあたる国産初※1の一眼レフカメラ「アサヒフレックス I」(1952旭光学工業(株)製)が選ばれたのです。※2

※1出所_PEXTAX COURSE OF HISTORY(RICHO)
※2出所_2020年度認定機械遺産 認定経緯説明および所有者のコメント(日本機械学会)

機械遺産に選ばれたアサヒフレックスⅠの発売から5年後には「アサヒペンタックス」が発売され、以後PENTAXブランドのカメラが脈々と受け継がれています。

そんな中で、2011年に、当時の「世界最小・最軽量のレンズ交換式デジタル一眼カメラ」※3として発売されたのがPENTAX Qです。

※3出所_PEXTAX COURSE OF HISTORY(RICHO)
      PENTAX Qオンラインカタログ(RICHO)

その後PENTAX Q、Q10、Q7と少しずつ進化しましたが、残念ながら2019年に最終型のQ-S1をもって生産が終了しています。(対応するQレンズは2020年8月現在は一部を除きまだ販売中)

ちなみにこのPENTAX Q、直接の先祖は1979年発売の「ASAHI PENTAX auto110」になります。※4 何を隠そう私自身、このauto110が当時欲しかったけど買えなかった記憶があります。

※4出所_「PENTAX Q開発ストーリー」(RICHO)

PENTAX Qの性能面

メーカー自身がカタログで「世界最小・最軽量」(当時)をうたっているだけに、コンパクトで軽いのが最大の魅力のPENTAX Q。

当然、小さくて軽くするために犠牲にしたものも少なくなく、特にボディーサイズに合わせたサイズとするために、レンズの選択肢と画素数はいわゆるフルサイズ機にかなり劣ります。

独自のマウントタイプとして開発された「Qマウント」のレンズは8本(記事作成現在販売されているものは5本のみ)しかありません。
(一応上位機種のKマウントなどが使えるコンバーターはサードパーティ性も含めて複数出ています。)

また画素数は有効画素数が約1240万画素と、フルサイズ機PENTAX K-1Ⅱ約3640万画素のおよそ1/3程度にとどまります。

また小柄なボディーは堅牢な感じではありますが、重厚感や高級感には乏しいと言えます。

もちろんこれらのことは企画段階から意図されたことだったようで、上で紹介した「開発ストーリー」の中でも検討過程と、その結果のコンセプトを「 「圧倒的に小型軽量な一眼」「高画質、本格一眼性能」「個性的な写真撮影機能」を柱とする」としたことが紹介されています。

【開発チームがPENTAX Qに重視する性能の検討過程資料】※5
企画段階

※5出所_「PENTAX Q開発ストーリー」(RICHO)

【PENTAX Qのレンズラインナップ】※6
レンズ

※6出所_PENTAX Q-Mount Lens Line Up.pdf(RICHO)

PENTAX Qの不満なところ

前項の性能のところでも挙げましたが、小さいことによる制約はやはり出てきます。

最大のものはやはりレンズのラインナップで「そこが腕の見せ所」と言えばそうなんですが、”俄か写真垢”では他のツイッタラーの皆さんの写真のように、対象物にベストな距離感で迫ったり、構図とバランスしながら精細に撮ったりということがなかなかできません。

その他にも、この夏スマホの「熱中症」が話題になりましたが、小型のPENTAX Qもやはり熱に弱い(夏場の撮影でクーリングダウンが必要になる)、バッテリーが小さい(暑いと特に充電がすぐなくなる)といった点も、小さいが故の不満点です。

この夏も最高気温34℃の日に公園の池の横に腰かけて撮っていたら、15分ほどで温度計のアラートが出ました。人の方が先にダウンしないで良かった、とも言えますけども。

そんな時はバッテリーのヘリも早くなってしまい、交換バッテリーを一つだけだと、長時間は楽しめないことにもなってしまいます。

その他、文中でも書きましたが、後継機種が出ていない事なども、新たに手に入れたい人や、末長く楽しみたい人には不満な点の一つになりますね。

まとめ

1952年発売の国産初の一眼レフを先祖に、1979年のユニークなコンセプトを現代に蘇らせたPENTAX Q。

新型コロナウィルスの外出自粛、在宅ワーク推進の中で、チョットした外出時に手軽に持ち運べながら、レンズを選び、豊富な設定機能でこだわりの写真が撮れる、「写真垢」ツイッタラーにとって最適なカメラとも言えます。

今後高精細な写真や、壮大な風景、動きの激しいスポーツなど、より芸術的な写真が撮りたくなった時には、現在はすっかり運動会用?に収まっているNikon D3300にお願いするとして、腕が追い付いてくるまでは、まずはこのPENTAX Qを使いこなしてみたいと思います。