愛機PENTAX Qを使いこなす2:光と色の基本を学ぶ

愛機PENTAX Qを使いこなす2:光と色の基本を学ぶ

世界最小・最軽量のデジタル一眼レフ※をうたって2011年にデビューした愛機PENTAX Q。

※出所_PEXTAX COURSE OF HISTORY(RICHO)
         PENTAX Qオンラインカタログ(RICHO)

2012年の購入から8年余り。実際の利用は盆正月や旅行の時の家族写真か運動会や学芸会のサブカメラ程度の利用でした。使いこなしているなどとは言えないどころか、ほとんど持っていることだけで満足している状態です。

今年2020年、新型コロナウィルスの外出自粛で始めたツイッターの写真垢(アカウント)を機に、基本機能をしっかり学んで使いこなせるようになりたいと思います。

教科書

いきなりですが、買った時の付属マニュアルと首っ引きで、では、撮りたいような写真が撮れて、かつツイッターへの投稿できるようになるまでに3年?!ほどかかりそうなので、カンニングペーパーアンチョコ、教科書を使います。使ったのは純正マニュアルを含めて3冊です。

「写真の基本」みたいなものを新たに購入する事も考えたのですが、まずは愛機用に購入したものを見返すことにしました。

・PENTAX Q セルフラーニングガイド「Q骨頂」(2015年1月25日)
  Abeshi氏著、デジタルセルフ出版発行

・PENTAX Q クイックハンドブック(2011年12月21日)
  田中希美男氏著、株式会社インプレスジャパン発行

・PENTAX Q 使用説明書
  HOYA PENTAX イメージ・システム事業部 (純正マニュアル)

写真で最初に大切なものってなんでしょう。いろいろあると思います。撮る人のセンスや知識、ブツ(カメラやレンズ、偶に三脚やストロボ)、撮影する対象物、タイミングやチャンス、などという要素もあると思います。

それぞれに対して、知識・理解や経験、品揃えなどがあるとよさそうです。

また、そもそも「いい写真って何」なんてことも考えておいた方がよさそうですが、あまりに奥が深そうです。

なので今回は、「俄か写真垢」である私自身が、「そこそこ奇麗な写真を、撮りたいイメージに近づけて撮る」レベルのことをメインで考えたいと思います。

今回は①「基本」と言えそうな、ある程度どんな撮影の時にも共通すること、②自分である程度コントロールできること、③たぶん即効性があるものを基準で考えました。

デジタル一眼レフの例にもれず、超コンパクトなPENTAX Qにもいろんなボタンがついているので、様々なコントロールできるのは判っていますが、どんな操作を、どんな意図でやればいいのかを見てみました。

(小さいがために限られたボタンに複数の機能が割り振られていたりして、普通サイズのNikonD3300より操作が難しいこともありました。)

ホワイトバランス

部屋の蛍光灯にも白色光タイプと昼色光タイプがあるのは知っていたので、感覚的にはすんなりと理解できました。

また映画館から外へ出た時や急に明かりが消えた時に眩しかったり暗くて見えなかったり、、、ということに例えるといいでしょうか。

ちなみに教科書のひとつでは「白の基準を決める」との表現で、ワイシャツの白や壁の白でも違う事が、たとえとしてと書いてあります。

ホワイトバランスの調整には、PENTAX Qの場合は背面に「WB」と書いた操作ボタンがあり、P(Program)やM(Manual)モードの時に押すと、合計12種類(A(Auto)WBや日陰、蛍光灯、CTE※など、、、)の設定と、完全に手動の設定があります。

※CTE:Color Tenperature Enhancement(色温度拡張といったところでしょうか)

さらにPENTAX Qでは、ホワイトバランスをAutoに戻した状態で、シャッターを半押ししながら背面の「+/-」のボタンを押すと、色味の調整のメモリが現れ、ダイヤルを回すことで調整します。

マイナスにすると濃く(暗め)、プラスにすると淡く(明るく)なります。M(Manual)以外のモードで使えます。

日の当たる部分と日陰の部分の濃淡、山や木などの濃淡を調整したいときにいいですね。

実際に朝焼けを撮ってみるといい感じです。特に色味は最近朝焼けが奇麗なのですが、先日撮った時には「眼で見たほどにオレンジ色に撮れなかったなー」という感じだったので、かなり満足度アップです!

仕上がりイメージ(色味・彩度)

ホワイトバランスが、どちらかというと「明るさ」が主眼の調整であるのに対して、仕上がりイメージは色彩の抑揚に主眼があります。

使用説明書他今回利用した教科書では「カスタムイメージの設定」(使用説明書131ページ他)となっています。

【PENTAXQのカスタムイメージの設定内容】
1. 鮮やか : 彩度、色相、コントラストを高めてメリハリのある画像に
2. ナチュラル : 実際の色合いに近い自然な仕上がり
3. 人物 : 肌色を健康的に
4. 風景 : 木々の緑や青空などの輪郭・彩度を強調して鮮やかな色に
5. 雅 : 色合いを変化させて古風な雰囲気に
6. ポップチューン : つややかさを強調し、華やかに
7. ほのか : 彩度を低めにして柔らかな雰囲気に
8. 銀のこし : 彩度を低く、コントラストを高めにして古い写真のような雰囲気に
9. リバーサルフィルム:リバーサルフィルムで撮影したように明暗差を強調
10. モノトーン : モノクロ用の色フィルターを使用
11. クロスプロセス:色合いやコントラストを故意に変化させ、異なった処理結果に

出所_PENTAX Q 使用説明書をもとに編集
   (HOYA PENTAX イメージ・システム事業部 (純正マニュアル))

紅葉や空の雲を撮るとき、複数の花や花びらの色の違い、対象と背景の際立ち等で眼で見て「キレイだな」と思ったほどに写真に反映されない時に有効です。逆にわざと抑えめ、果てはモノクロ撮影もできますね。

これらの効果はフィルム式カメラの時代は主に「(レンズ)フィルター」「現像」等で調整していた様です。十分な理解と経験がないとなかなか思った効果が得られない効果だったようですね。

露出 、感度とシャッタースピード

最後は「絞り」による露出と感度、シャッタースピードの関係です。

実家にあるフィルム式のカメラ(壊れた部品の替えがなく動きません。レンズはまだ使えます。)では、動きの少ないものは絞り優先で、動きの速いものはシャッタースピード優先で、だったと記憶しています。

また絞りの値を大きくすると「被写界深度」と言われる、くっきりと映る奥行きが深くなり、多少ピント設定が甘くても見苦しくなかったり、風景などが広い範囲でくっきり撮れていました。

絞り込んでいくと、写真の明るさを確保したければその分シャッタースピードを遅くしなければならなくなります。

スポーツ撮影など、対象が明確で必要な奥行きが限られているときは、多少絞りを開いて(小さい値にして)でも十分な光を取り入れ、むしろシャッタースピードを上げる(速くする)ことでブレを抑えることを考えていました。

花などの静物を撮る時は、意図的に絞りを開いて被写界深度を浅くすると、背景が程よくボカされて被写体が浮かび上がるよう、という事もありました。

さらに、どうしてもシャッタースピードを上げたいとき(暗いところの撮影や、画質よりもブレナイ事を優先したい運動会、スポーツの撮影時)には、仕上がりのきめ細かさを犠牲にしても、フィルムの感度が高いもの(逆に静物などを精細に撮りたいときにはフィルム感度が低いもの)を使うなどという使い分けでした。

デジカメになった今、レンズの基本的な構造はあまり変わっていないようですが、PENTAX Qのレンズには「絞り」がありませんし、感度が異なるフィルムももちろんありません。

その代わりに絞りもシャッタースピードも感度(ISO)もデジタルで決めます。(デジカメなので当然ですよね。)

とは言え、

・絞り値を大きくする(絞り込む)と被写界深度が深くなる
・絞り地を小さくする(開く)と被写界深度が浅くなる
・ISO感度を上げる(大きな値にする)と精度が落ちる(ザラつく)
・ISO感度を落とす(小さくする)とより精細になる(きめ細かくなる)
・シャッタースピードを上げる(速くする)とぶれ難い
・シャッタースピードを落とすと(遅くする)とぶれ易い

という原則は変わらないようです。

これら知ったうえで、対象(何を撮るのか:動くもの、動かないもの、小さいもの大きいもの)や目的(単なる記録か芸術的なものか)などで使い分ければよさそうです。

ちなみにPENTAX Qでは、以下のモードを使い分けることで、これらの設定ができます。

・AUTO:完全にカメラにおまかせの自動モード
・Pモード:一定のバランスをカメラが撮ってくれる中でダイヤルを回して調整
・Tvモード:シャッタースピードを固定し、絞り値(F値)とISO感度を自動選択
・Avモード:絞り値(F値)を固定し、シャッタースピードとISO感度を自動選択
・Mモード:ISO感度の範囲を固定して、スピードと絞りのバンスを自分で選ぶ

(他にBC(ボケコントロール)やSCN(予め設定されたシーン(Scene)に合わせた推奨モードを選ぶ)、VIDEO(動画撮影する)のモードもあります。)

まとめ

今回は「基本機能を学ぶ」と題して、デジタル一眼レフの基本というより、写真そのものの基本を確認してみました。

思い通りの写真を撮るために、どんなことに気をつければいいのかが、かなり分かった気がします。

またフィルム式カメラの時代に知っていたことも、メニューやボタンがいっぱいあるデジタル一眼レフではどうすればいいかわからなかったのですが、「教科書」で基本の説明と共に操作説明も一緒に見ていくことで、かなり覚えられました。

途中で実地に試してみたりもしましたが、実際には一瞬の撮影チャンスなどにも機敏に対応できるよう、経験も必要となると思います。

そのあたりの事もまた記事にしてみたいと思いますが、今回はtwitterの「俄か写真垢」(急ごしらえの写真好きアカウント)がとりあえず勉強したことをまとめてみました。同じような境遇の人(いない?)のみならず、これからカメラに詳しくなりたい人などの参考になれば幸いです。