愛機PENTAX Qを使いこなす5:純正レンズラインナップで遊ぶ

愛機PENTAX Qを使いこなす5:純正レンズラインナップで遊ぶ

2020年春の新型コロナウィルス感染拡大を機に始めたTwitterの「写真垢」(写真好きを名乗るアカウント)。

キレイな写真を載せたくて、愛機PENTAX Qについて学び直すこと4か月、写真の基本(光・色)やPENTAX Qの基本機能について、マニュアルやガイド本をあらためて読み返した上、なんとなくコロナウィルスの第二波懸念が煮え切らないままになったシルバーウィークには、Amazonの「Kindle Unlimited 読み放題」サービスを利用して7冊のいわゆる「撮り方本」をも読破、もはや「気持ちだけは」プロ並みとなりました。

早速、素晴らしい写真を撮りに行こうというところですが、その前に純正にラインアップされている8本のレンズ(08WIDE ZOOMはカタログ落ち)について、基本的な特性を理解するために、マニュアル/ガイド本と撮り方本をにらみつつ、実際にどんなレンズなのかを確認したので、整理しておきたいと思います。

PENTAX Qのレンズラインナップと特徴

まずはPENTAX Qのレンズラインナップを眺めてみましょう。

レンズのラインナップ

PENTAX Qのレンズマウントは、「Qマウント」と呼ばれる独自のマウントです。このために、レンズについての選択肢は大きく二つになります。

・純正レンズ群をつかう
・マウントアダプターで他機種/他社のレンズを使う

冒頭書いたように、独自のQマウントに8本の純正レンズがラインアップされています。残念ながら8本目の08WIDE ZOOMレンズは既にカタログ落ちしており、オークションなどで高値で取引されているので今回は用意していません。

また手元にはNikon製の一眼レフがあるために、Nikonの伝統的なFマウントレンズが数本あったり、またPENTAXのKマウントのレンズも豊富であり、自社のKレンズ用の純正アダプターにはレンズシャッターが用意されるなど、マウントを使ってレンズバリエーションを楽しむことも前提とされていますが、どちらの場合も軽量コンパクトなPENTAX Qを楽しむという本来の主旨からは少々ずれてしまうので、今回は手元にない08番以外の純正のレンズに限ってトライしました。

純正レンズのラインナップと性能の概要は以下の通りです。

【PENTAX Qのレンズラインナップ】
ラインナップ
(出典:出所_PENTAX Q-Mount Lens Line Up.pdf(RICHO))
(08 WIDE ZOOM(広角ズーム)は2020年9月30日現在は既に廃番となっています。)

PENTAX Qレンズならではの特徴

PENTAX Qの8本のレンズは、大きく二つに分かれます。

一つは、01STANDARD PRIME、02STANDARD ZOOM、06TELEPHOTO ZOOM、08WIDE ZOOMからなる「高性能レンズシリーズ」と、03FISH EYE、04TOY LENS WIDE 、05TOY LENS TELEPHOTO、07MOUNT SHIELD LENSからなる「ユニークレンズシリーズ」です。

それぞれの詳しいデータはラインナップ表を見ていただければと思いますが、高性能レンズシリーズは多くのコンパクトデジカメと同様にレンズ内シャッターを備えていますが、ユニークレンズシリーズはこれを持たず、ボディ側の素子シャッター(ローリングシャッター)を利用することになります。

ローリングシャッターはその名の通りシャッターがロール(移動)するために、動きの速いものを撮ると撮像が斜めになる等の特性があります。

それぞれのレンズを実際に使ってみる

それでは、早速実際の純正の8本のレンズについて纏めてみましょう。

01 STANDARD PRIME(標準短焦点レンズ)

いわゆる標準レンズであり焦点距離「8.5㎜」というサイズになりますが、PENTAX Qの撮像素子は1/2.3型と小さいので35㎜一眼レフでは5.5倍相当の47㎜と、いわゆる50mmレンズ相当になります。(素子が大きくなったQ7、Q-S1では4.6倍の39㎜相当。)

絞りの開放値がF1.9と非常に明るく、しかも薄さ22.6m㎜ととてもコンパクトレンズになっていて、屋内や夕方などもフラッシュに頼らない撮影の幅を広げてくれています。焦点距離的には次の02番に内包されますが、この絞りの明るさとコンパクトさが、機動性が特徴であるPENTAX Qの特性を一層際立たせます。

【01 STANDARD PRIME(標準短焦点レンズ)の外観と撮像】
標準レンズ01撮像

(写真:筆者)

02 STANDARD ZOOM(標準ズーム)

焦点距離5mm~15㎜のこのレンズは35㎜換算で27.5mmの広角領域から83㎜の中望遠までの、一般的に利用頻度が多いと思われる領域をこれ一本でカバーできるもので、非常に便利なもので、カメラ本体ではなくレンズの胴体を持っての撮影のホールド感もよく、使用頻度も高くなっています。

【02 STANDARD ZOOM(標準ズーム)の外観と撮像】
02標準ズーム02標準ズーム
(写真:筆者)

03 FISH-EYE(魚眼レンズ/フィッシュアイ)

PENTAX Qのみならず、最近のデジカメには撮影時や撮影後に画像を加工できるカスタムイメージ機能が備わっていますが、この03番は焦点距離3.2㎜(35㎜換算では17.5㎜)とシリーズの中で最も広角なレンズにもなっています。

01 STANDARD PRIME以上にコンパクト(全長は約2mm長いが直径が4mmほど小さい)であり7,436円という純正価格(公式サイトでの2020年9月28日時点)からも魚眼レンズの面白さを手軽に楽しめるレンズになっています。

【03 FISH-EYE(魚眼レンズ/フィッシュアイ)の外観と撮像】
03フィッシュアイ02撮像
(写真:筆者(一部プライバシー保護のため加工しています))

04 TOY LENS WIDE(広角レンズ/トイ・レンズ ワイド)

05 TOY LENS TELEPHOTO(望遠レンズ/トイ・レンズ テレフォト)

この2本は併せて説明したいと思います。04番は焦点距離6.3mm(35mm換算で35㎜)、05番は焦点距離18㎜(同じく換算後100㎜)でそれぞれ広角領域、中望遠領域をカバーするトイレンズで、まさに「トイカメラ」のような、中心をシャープに、外側へ行くに従ってややピントが曖昧に柔らかなボケが入るレンズです。

今回は04番を用意しました。

【04 TOY LENS WIDE(広角レンズ/トイ・レンズ ワイド)の外観と撮像】
04トイレンズワイド04トイレンズワイド
(写真:筆者)

06 TEREPHOTO ZOOM(望遠ズーム)

これも高性能レンズシリーズ。01番の単焦点標準レンズ、02番の標準ズームレンズ、(廃番の08番広角ズーム)共にPENTAX Qのメインのレンズで、焦点距離5㎜~15㎜は35㎜換算で83~249mm。開放F値は2.8。掌に包み込んでしまえそうなほどの大きさにこの焦点域はそれだけでも価値があります。

望遠として広いところでの乗り物や動物などの他、マクロレンズの代用としての花や静物などにも幅広く対応できます。マクロレンズ的な使い方の時は是非三脚やリモートコントローラー等の手振れ対策も用意して臨みたいところです。

【06 TEREPHOTO ZOOM(望遠ズーム)の外観と撮像】
06望遠06撮像
(写真:筆者)

07 MOUNT SHIELD LENS

このレンズはたった1枚のレンズから構成されており、焦点距離11.5㎜(35㎜換算で63.5㎜)、解放F値9となっている非常にユニークなレンズです。焦点距離の調整機能はなく、使用説明書では「撮影距離の目安」が0.3m~2mとなっています。

04番、05番のと同様のコンセプトですが、中心付近のみシャープに写るところは同じで、周辺に行くにつれてのボケはより一層強くなります。長さ6.9m㎜、径40.8㎜、重さ8グラムと一層コンパクトでシリーズ中では究極の「ユニーク」レンズとなっています。

【07 MOUNT SHIELD LENSの外観と撮像】
07シールドレンズ
07撮像
(写真:筆者)

このあとは・・・

2か月ほど前から少し真剣に振り返ってみた愛機PENTAX Q。05TOY LENS TELEPHOTO と、08WIDE ZOOM の2本は試せていませんが、今回は巡潜レンズのラインナップを試してみました。

愛機PENTAX Qをベースに、写真についての光や色の基本、カメラ自体の基本的な機能、そして「撮り方」と純正レンズラインナップを学んできました。

これからいよいよ、フィールドで納得のいく写真を取れるようにトライしながら、マウントコンバーターを通じた他機種レンズのテストや、フルサイズミラーレス、スマホカメラや昔のフィルムカメラなどとの比較も展開していきたいと思います。

 

ということで、今回は純正レンズについてのまとめでした。